高配当株投資

【アステラス製薬】医薬品の業種でおススメの高配当株2選【大塚ホールディングス】

インデックス投資をしていて資金にも余裕がある人やインデックス投資と違って実際に配当金が入金されて生活が豊かになるのを実感していきたい人におススメしたい投資である高配当株投資。

私も140万円ほどですが高配当株投資をしています。

ですがどの銘柄が投資に適しているのかわからないという人もいる人ではないのでしょうか?

もちろん私も日夜勉強中です。

そこで、この記事では医薬品分野の高配当株に関してこれから高配当株をしようとしている方向けにちょっとだけ先に経験している私が買っている銘柄である

  • アステラス製薬
  • 大塚ホールディングス

この2社についてを紹介していきます。

医薬品分野の紹介

まずは医薬品の業種とはどのようなものなのか紹介。

医薬品分野の主な特徴としては不況期に有利でディフェンシブなセクターであるということが挙げられます。

その前にそもそもセクターとは何なのか?

セクターとは部門・部署を表す英単語であるsectorが語源となっています。

つまり、医薬とは医薬品部門ということになります。

業界と言い換えてもいいのかもしれません。

セクター・・・部門・業界のこと

ちなみにディフェンシブなセクターというのは不景気になっても影響を受けにくい業界ということです。

景気が良くても悪くても医薬品を必要としている人がいるという事実は変わりません。

ですのでディフェンシブ銘柄・セクターという訳です。

そんな医薬品業界ですが第一三共・武田薬品工業・アステラス製薬・大塚ホールディングスなど一度は名前を聞いたことがあるであろう会社が名前を連ねています。

その中でもアステラス製薬は日本で2~3番目の製薬会社、大塚ホールディングスも常にトップを争っているような日本を代表する企業です。

まずは先ほど紹介した1つ目のアステラス製薬を紹介していきます。

4507_アステラス製薬

この段落ではアステラス製薬の紹介をしていこうと思います。

とはいえ、取扱商品や社歴を紹介しても誰も求めていない情報の羅列になってしまうことでしょう。

ですので投資というテーマを忘れずに銘柄の紹介をしていきます。

まずはアステラス製薬の概要について。

海外売上高比率は80%を超えており減配の記録も今までにないという実績があります。

定期的な自社株買いを行っていて株主のことを優先して考えている企業と言えるでしょう。

ちなみに自社株買いとは読んで字のごとく企業が自社の株式を市場から買い戻すこと

自社株買いを行うと

  • 市場に出回る株式数が減少するため、企業の利益総額が減らない限り1株当たりの純利益が向上する
  • 市場から買い戻すことで自社株の持ち株比率を高め敵対的買収を防ぐ目的として行われる

こういったメリットがあります。

また自社株買いの他にも消却という行為を行っているアステラス製薬。

それは企業が市場に流通している自社の株式を、株主から買い戻して消滅する行為です

発行済の株式総数が多くなり過ぎてしまうと経営の意思決定に必要以上に時間がかかったり、株主の管理が煩雑になり手間やコストが大きな負担となって会社のガバナンスに課題が生じる可能性があることでしょう。

ほかにも株価の調整や敵対的買収から自社を防衛するために行うことも。

需要と供給のバランスが適切になるので1株当たりの利益が上がると判断されます。

配当利回りは2024年3月時点で4.27%1株当たりの配当額は70円

私が投資に適している利回りとして考えるのは3.5%ですので、そこを上回った時点で投資をしようと決めます。

配当金の権利確定日は、3月末の期末配当と9月末の中間配当の合計2回

権利確定日とは株主や配当金を受け取るために必要な株主名簿に掲載される日。

具体的には、株主としての権利が確定する日であり、この日に保有している株数に基づいて優待や配当金の受け取りが行われます。

例えば、2024年3月末の権利を取得したい場合、3月27日(権利付き最終日) の取引終了時に株を保有している必要があります。

その後、3月28日 が権利落ち日であり、この日以降に株を購入しても当該権利は得られません。

実際に配当金が入金されるのは6月と12月ごろになります。

魅力あふれる株主優待はありません。

アステラス製薬の分析

アステラス製薬の概要について大まかに知ることができたら今度は投資銘柄の分析。

ファンダメンタル分析やテクニカル分析といった手法があることでしょうがそこまで高等なことをしていません。

上記の記事でも書いているように私は複数の項目を見てエクセルでグラフ化、それを見たうえで投資適格銘柄かどうかを判断しています。

項目とは以下の8つ。

  •  売上高
  •  EPS
  •  営業利益率
  •  自己資本比率
  •  営業活動によるCF
  • 現金等
  •  1株あたりの配当金
  • 配当性向

これらになります。

特に気にしているのが営業利益率、自己資本比率、配当性向の3つ。

これらに関してはある程度妥協はしつつも優先して分析しています

私は2010~2012年頃まで遡り分析しています。

営業利益率

まずは営業利益率

営業利益率とは売上のうち、営業利益が占める割合」のこと。

営業利益率が高ければ高いほど、儲かるビジネスをやっていると言えるでしょう。

そしてアステラス製薬の実績は以下のグラフと表で表す通り。

年月 営業利益率(%)
2010年 19.21
2011年 12.49
2012年 13.57
2013年 15.67
2014年 10.25
2015年 14.89
2016年 18.41
2017年 19.89
2018年 16.4
2019年 18.67
2020年 18.76
2021年 10.89
2022年 12.01
2023年 8.76
平均 14.99071429

私は営業利益率だったら5%以下なら投資する価値なし、10%以上なら優秀という判断をしています。

その点ではアステラス製薬の成績は良いと言えるはずです。

自己資本比率

他にも重視しているのが自己資本比率

「企業が簡単に倒産しないか?」という安全性を判断する値ですが自己資本比率が高いほど、潰れにくい会社だと言えます。

自己資本比率についてもっと突っ込んだことを話すと、例えば、手元に現金100万円があると仮定しましょう。

自己資本比率とは、その100万円が「自分で用意したものか」それとも「借りてきたものか」という指標です。

100万円が全額自分で用意したものであれば自己資本比率100%、60%は自社で用意したけれど40%はどこからか借りてきたお金だという場合は自己資本比率が60%となります。

私はこの値だと最低限40%を求めており、60~80%あれば望ましいと考えています。

ちなみに中小企業庁が発行している「2019年版の中小企業白書」によると自己資本比率40%以上の中小企業が10年以内に潰れる確率は3.5%

これが私の設定した基準の根拠です。

ちなみにアステラス製薬の自己資本比率は以下の表とグラフの通り。

年月 自己資本比率(%)
2010年 77.1
2011年 76.4
2012年 74.5
2013年 75
2014年 76.7
2015年 73.5
2016年 70
2017年 70.1
2018年 68.3
2019年 66.3
2020年 55.7
2021年 61
2022年 62.6
2023年 61.4
平均 69.18571429

40%を余裕で越えていて一時期は80%にまで迫る勢いです。

よっぽどのことがない限り倒産することはないでしょう。

配当性向

最も重視している最後の指標の1つである配当性向についても解説。

配当性向とは「今年の利益のうち、何%を株主にキャッシュバックするか?」というもの。

これを見ることにより企業の配当金が無理している値かどうかがわかることでしょう。

配当性向70~80%にまで上り詰めると「そろそろ、今の水準で配当金を出し続けるのは難しいのではないか?」と考え始める数値になります。

イメージとしては「毎月の予算で何%を使い他人への贈り物を買って渡しているのか?」です。

配当性向が70~80%とまでなっているということは、裏を返せば自分のためのお小遣いは20~30%しか残らない状態。

つまり、自社へ自己投資の予算が少なくなってしまうといえるでしょう。

新しい設備を導入したり、新規事業に挑戦するといったことが難しくなってしまうはずです。

私はこの配当性向を30~50%と見ており、60%を超えたら注意、70%を超えると投資には適さないと判断しています。

根拠としては60%を超えた時点で今後配当金を無理してでも出すようになり、企業自体の成長性が鈍化すると考えているからです。

ちなみにアステラス製薬の配当性向は下のグラフの通り。

表にすると以下の通りです。

年月 配当性向(%)
2010年 46.13
2011年 85.33
2012年 73.79
2013年 64.6
2014年 66.7
2015年 48.8
2016年 35.7
2017年 32.8
2018年 44.4
2019年 33
2020年 38.4
2021年 64.7
2022年 74.5
2023年 110.61
平均 58.53285714

一時期80%を超えていたこともありましたが10年単位で見るとギリギリ上限の基準~適正の基準を行ったり来たりしています。

ですので、適切だと考えました。

意味があるかどうかわかりませんが上記のグラフの範囲で平均値をとると58.5%。

それなりに適切な値と言えるのではないでしょうか?

アステラス製薬のまとめ

営業利益率、自己資本比率、配当性向の3つの要素は私が求める範囲内にあります。

唯一懸念点があるなら配当性向の高さ

一気に100%を超えたり少しずつ高くなっているので今後の動向を注視する必要があると思いました。

4578_大塚ホールディングス

紹介したいもう1社は大塚ホールディングス

アステラス製薬に負けず劣らずの日本を代表する製薬会社です。

まずは特徴を紹介していきましょう。

取り扱っている製品は医薬品だけにとどまらず誰しもが知っているカロリーメイトやポカリスエット等の食品や飲料にも事業を展開しています。

トータルヘルスケア事業と言えるのかもしれません。

自己資本比率は70%を超えていて財務基盤も堅牢かつ業績も安定。

ここ数年の配当利回りは2~2.5%で推移しています。

その2.5%超えた時点で投資をしようという方針を採用することにしました。

一般的なは王配当株だと3.5%を超えている場合に高配当株と言われることが多いですが1株当たりの配当金が2024年だと120円と高額なので一部ポリシーを曲げて投資をしています。

一応、部主優待も存在しており100株(1単元)以上持っていると3000円相当のグループ製品を贈呈してくれるとのこと。

オロナミンCやカロリーメイト、ポカリスエットといったなじみのある商品をくれるようです。

とはいえ、株主優待はあくまでおまけで本命は配当金という現実を忘れずにいたいものですが。

大塚ホールディングスの概要についてある程度知ることができたらいよいよ詳細な分析をしていこうと思います。

アステラス製薬と同じく

  •  売上高
  •  EPS
  •  営業利益率
  •  自己資本比率
  •  営業活動によるCF
  • 現金等
  •  1株あたりの配当金
  • 配当性向

これら8つを見ていきます。

まずは営業利益率から。

営業利益率

年月 営業利益率(%)
2010年 9.08
2011年 11.2
2012年 12.88
2013年 13.93
2014年 16.05
2015年 10.64
2016年 8.46
2017年 8
2018年 8.38
2019年 12.65
2020年 13.69
2021年 10.31
2022年 8.65
2023年 6.92
平均 10.77428571

2010年から2023年までの営業利益率をグラフにしました。

近似曲線を引いてみると10%を超えています

ですので、投資適格銘柄と判断しました。

もちろん、年度によっては10%を下回っていることもありますがかなり成績の良い銘柄と言えるでしょう。

自己資本比率

続いて自己新比率に着目。

年月 自己資本比率(%)
2010年 64.2
2011年 72.4
2012年 72.5
2013年 73.7
2014年 73.8
2015年 66
2016年 69
2017年 72.3
2018年 68.8
2019年 68.4
2020年 70.5
2021年 71.3
2022年 71.7
2023年 71.2
平均 70.41428571

こちらも40%以下という最低限を上回り60%をオーバー、80%には届いていないものの十分な優良銘柄と言えるはずです。

直近13年間で最も成績を落とした時期ですら60%を上回っているということは驚嘆に値します。

配当性向

最後に配当性向について。

こちらは2022年までのデータでしかありませんがそれでも優良な成績を残しているといえるはず。

年月 配当性向(%)
2010年 8.72
2011年 7.23
2012年 29.05
2013年 26.1
2014年 28.4
2015年 53.1
2016年 58.5
2017年 48.2
2018年 65.7
2019年 42.6
2020年 36.6
2021年 43.2
2022年 40.5
平均 37.53076923

表にするとこのような感じです。

平均することに意味があるのかどうかはわかりませんがそれでも37.5%と投資には適している銘柄であるということがわかることでしょう。

無理なく配当金を出しつつ自社の成長もたかめていっている様子が見て取れます。

大塚ホールディングスのまとめ

大塚ホールディングスもアステラス製薬と同じく財務優良な銘柄だと判断しました。

なんならアステラス製薬よりもいいと言えるかもしれません。

今現在は安心して投資できると考えています

まとめ

この記事では医薬品の業種において私が投資している高配当株を紹介しました。

どちらも財務優良で日本を代表するような企業です。

ただこの記事はあくまで私が投資している銘柄を紹介しただけのこと。

投資は絶対に自己責任で行うことを心がけましょう。

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